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野村康生のブロードウェイ・ブギ・ウギ 01

MASプロジェクトを応援してくださっている皆さま、こんにちは。たくさんの方々からあたたかいメッセージをいただけたことを心から嬉しく思っています。ありがとうございます。

 

日本はもう桜が咲き始めていますね。 ニューヨークもここ数日とても春らしい気候になってきて、厳しかった冬シーズンもなんとか終わりに近づいているようです。 昨年12月に到着して以降の近況やこちらの生活について、MASプロジェクトの場をお借りして、少しずつ綴っていけたらと思っています。

 

第1回目はタイトルにちなんだお話。

ピン!と来られた方もいらっしゃるでしょうか?

そうです。ニューヨークで「ブロードウェイ・ブギ・ウギ」というと、あの赤青黄色と白黒のみを使った幾何学模様で大変人気を博したピエト・モンドリアンの代表作のタイトルですね。

 

 

Piet Mondrian 1942–43 / Medium Oil on canvas / 127 cm × 127 cm (50 in × 50 in) Museum of Modern Art, New York

 

 

第二次世界大戦の戦禍を逃れてヨーロッパからニューヨークへやってきたモンドリアンがマンハッタンの碁盤目のような街並みに、当時流行していたアメリカンジャズのブギ・ウギのリズムを感じて描いた作品です。

こちらの作品は現在ニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されています。 完成は1943年で、芸術家仲間が当時800ドルで購入したそうです。(安い!と思いましたが、調べてみると現在の価格で130万円~300万円くらいだそうです。)

 

 

ニューヨークにはマンハッタン島を中心に北にブロンクス、北東にクイーンズ、南東にブルックリン、南側の島のスタテンアイランドという5つの行政区に分かれていて、マンハッタン島の西を流れるハドソン川を渡るとニュージャージー州です。

 

ご存知の通り、ニューヨークの物価はめちゃくちゃ高騰しているので、マンハッタンに住むなんてとてもじゃないですが不可能(とはいえ、貧困層が住むエリアもまだまだ残っているんですけどね。その辺りのことはまた書いてみたいと思いますが)六本木とか港区って感じでしょうか。

 

ここ数年、ニューヨークのアーティストは橋を渡ってブルックリンの倉庫街に移ってきていたんですが、今やそこも若者の人気スポットとなって東京でいうと表参道から裏原宿といった雰囲気。ウィリアムズバーグ、グリーンポイント、ブッシュウィックといわれるエリアですね。物価もみるみる上がっています。とはいえアーティストもたくさん集まっていますし、大きなシェアスタジオもたくさんあります!

 

費用節約のため、シェア物件で安いアパート探していたのですが、見つけたのはブッシュウィックの東の端で、人気のエリアからもう少し離れたところ。メトロのラインでJラインのHalsey St.という駅です。 実はこちらに来て知ったんですが、かの有名な「ブロードウェイ」と名前が付く通りはマンハッタンだけじゃないんですよね!「broad=広い」「way=道」という意味で、実に4本もの「ブロードウェイ」がニューヨークには通っていて、それぞれ別の大通りです。

 

メトロの駅名も通りの名前が付いるので、全然違う場所に同じ名前の駅が複数あったりして、「どこに住んでるの?」という会話も慣れないと場所を掴むのがややこしいです。

 

 

私が住むことになったJライン沿いというのが、ブルックリンを東西に横断する「ブロードウェイ」なのです。

モンドリアンが見たブリードウェイの景色とは随分違いますが、初めて住んだニューヨークの街ということで、この辺り周辺からブギ・ウギしていこうと思います!

 

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